●脚下照顧

読み(ひらがな)

きゃっか しょうこ

意味

足もとを照らして、顧みよ、ということ。

解説

自分の足もとをよく見て、身近なことに気を配りなさい、ということのようです。 つまり、現実の日常の生活をしっかり見なさい、ということと思います。 もとは、禅の言葉で、「真理を外に向かって求めても得られないから、自分の心の中をしっかりと見よ」という意味があるようです。 ふだんの生活で、外のことばかりに気を取られていると、自己の内面が暗くなるので、 そこに光をあてて、よく顧みるようにしなさい、という戒めであり、他人事に気を取られてはだめですよ、という意味だと思います。 また、この四字熟語は、「回光返照」とほとんど同じ意味があるようです。

重要語の意味

脚下=「きゃっか」と読み、足もと。自己の内面。現在。  照顧=「しょうこ」と読み、反省してよく確かめること。照らして顧みること。  脚=あし。からだをささえるもの。  下=もと。した。  照=てらす。光をあてる。  顧=かえりみる。おもう。  照らす=「てらす」と読み、光をあてて明るくする。  顧みる=「かえりみる」と読み、気を配る。心配する。ふりかえってみる。  身近=「みぢか」と読み、自分のすぐ近くのこと。自分の目の前で起こっていること。日常生活。  気を配る=「きをくばる」と読み、見落としがないように注意する。  現実=「げんじつ」と読み、今ここに実際に存在していること。  禅=「ぜん」と読み、精神を集中して真理を得ようとする仏教の修行法。  真理=「しんり」と読み、考え方が適切であり誰もが認めることのできる事実。  外=「そと」と読み、身近なことではなく少し離れているところ。  向かう=「むかう」と読み、ある方向にすすむ。  心=「こころ」と読み、人間の体の中にあり、認識、感情、意志などの働きをするところ。  気を取られる=「きをとられる」と読み、注意をはらう。  自己の内面=「じこのないめん」と読み、自分がどのように考え何をしようとしているかの変化の過程。  戒め=「いましめ」と読み、注意すべきこととしての教え。  他人事=「ひとごと」と読み、自分とは関係のない他人のこと。たにんごと。  回光返照=「えこうへんしょう」と読み、自己を明らかにせよということ。 

いわれ(歴史)と重要度

仏果圜悟禅師の語。   重要度=☆☆☆       難易度=ふつう

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脚下照顧