●沈魚落雁
読み(ひらがな)ちんぎょ らくがん |
意味魚が沈んで隠れ、渡り鳥の雁が落ちてしまうほどの、絶世の美女を形容したことば。 |
解説世の中で最も美しい女性の姿を説明した言葉で、あまりに美しすぎて、魚が恥じらって水面から沈み込み、 渡り鳥が空から落ちてくる、とたとえているようです。この後ろに、「閉月羞花(へいげつしゅうか)」と 続けても言うようです。閉月羞花とは、月が美しい女性を見て雲の中に隠れ、花は恥ずかしさのあまり しぼんでしまう、という意味のようです。沈魚落雁は、もともと、美しいものを見た時、人間と魚や鳥の 感じ方の違いを説明するために用いた言葉ですが、後の世の人が、この言葉を利用して、このような、 おもしろい句を考え出してしまったようです。 |
重要語の意味沈魚=「ちんぎょ」と読み、魚が沈むこと。 落雁=「らくがん」と読み、がんが空から落ちてくること。 沈=「ちん」と読み、しずむ。水の表面から下の方へ行く。 魚=「ぎょ」と読み、さかな。水の中で生活する動物。 落=「らく」と読み、おちる。引力によって高いところから下へさがる。 雁=「がん」と読み、がんかも科の水鳥。渡り鳥でかもに似ているが大型で首が長い鳥。かり。 絶世=「ぜっせい」と読み、世の中で比べるものがないほど優れていること。 形容=「けいよう」と読み、すがた形を説明した言葉。 |
いわれ(歴史)と重要度荘子・斉物論。 通俗編。 重要度=☆☆☆ |
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