●知行合一

読み(ひらがな)

ちこう ごういつ

意味

知ることと行うことは、別のものではなく、知るということは実践が伴わなければならない、ということ。

解説

知っているということは、心の中に、そのことが何であるのかを記憶できていることであり、 その記憶をもとにして迷うことなく、すぐに、行うことができるということのようです。たとえ、口に出して その意味を言うことができたとしても、そのことが実行できなければ、知っているということにはならない、 ということのようです。知っているということを心と結びつけた考え方で、道理としてある知識が、自分の 性格のようになる、ということではないかと思います。この四字熟語は、中国の王陽明が、自分の考えとして 説いた言葉のようです。

重要語の意味

知行=「ちこう」と読み、知ることと行うこと。  合一=「ごういつ」と読み、分かれているものがひとつになること。ひとつにあわせること。  知=しる。みわける。みとめる。  行=おこない。おこなう。実行する。  実践=「じっせん」と読み、自分で実際に行うこと。  伴う=「ともなう」と読み、あることと別のことがいっしょにある。  記憶=「きおく」と読み、むかし聞いたりやったりしたことを心の中にいれて忘れないこと。  迷う=「まよう」と読み、どうしたらいいか分からなくなる。判断できなくなる。  道理=「どうり」と読み、@人の行う正しい道。A物事が存在している本来の理由。  知識=「ちしき」と読み、あることについて知っているということ。  性格=「せいかく」と読み、生まれつき持っている心の傾向。  王陽明=「おうようめい」と読み、明の時代の儒教の学者。心即理、知行合一、致良知などの説(陽明学)を唱えた人。[1472-1528]。  心即理=「しんそくり」と読み、心はすなわち道理である。心を離れては理はありえないから外の世界に理を求めるなということ。  致良知=「ちりょうち」と読み、良知をいたす。  良知=「りょうち」と読み、儒教の性善説から生まれた人間が本来持っている道徳的性質。 

いわれ(歴史)と重要度

伝習録(でんしゅうろく)・上。   重要度=☆☆☆    難易度=難しい

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知行合一


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