●風林火山
読み(ひらがな)ふうりん かざん |
意味戦いをする時の、4つの心の持ち方を言ったことば。 武田信玄が、軍旗に、この文字をしるしたことでよく知られる。 |
解説戦いをする時には、風のように早く動き、待つ時は、林のように静かにその場にいて、攻撃をする時は、火のように激(はげ)しく攻(せ)め、 攻撃を受けた時には、山のように動かない、の4つの心構えのことのようです。この四字熟語を軍の旗にしていた武田信玄は、 今の山梨県の人ですが、軍をどのように動かすかの方法が優れていたため、まわりの広い範囲の国々に攻め入って、領土を得た武将のようです。 もとになっている文章は、「その疾きこと風の如く、その徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し (そのはやきことかぜのごとく、そのしずかなることはやしのごとく、しんりゃくすることひのごとく、うごかざることやまのごとし)」 です。 |
重要語の意味風=「ふう」と読み、かぜ。かぜのように早い。 林=「りん」と読み、はやし。木や竹などがたくさん生えているところ。 火=「か」と読み、ひ。ものが燃えて光と熱をだすこと。 山=「ざん」と読み、やま。高くつもって全く動かないもの。 武田信玄=「たけだしんげん」と読み、戦国時代の武将。今の山梨県の主となり近隣の国々に広く攻め入った武将。 信玄は仏教に帰依した時の法名で民政にも力を注いだ。[1521-1573]。 軍旗=「ぐんき」と読み、軍で人が集まっている所に主将がいることを示すはた。 攻撃=「こうげき」と読み、敵を攻めてうつこと。敵をやっつけること。 疾い=「はやい」と読み、@はやい。A急に起こる病。 徐か=「しずか」と読み、しずか。ゆっくりと動くこと。 侵掠=「しんりゃく」と読み、他の国へ攻めて、その国をうばうこと。 武将=「ぶしょう」と読み、軍の先頭に立ってどのように軍を動かすかを決める武士。武士の大将。 |
いわれ(歴史)と重要度孫子(そんし)・軍争篇(ぐんそうへん)。 重要度=☆☆☆ |
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