●無手勝流

読み(ひらがな)

むてかつ りゅう

意味

戦わずに相手に勝つこと。また、自分勝手にやること。

解説

この四字熟語には、次の2つの意味があるようです。@武器を使わないで相手に勝つこと。また、その方法。 A先生などに教わることなく、自分のやり方で勝手にやること。の2つです。無手をもって戦いに勝つというやり方のようです。 もとは、塚原朴伝という人が、渡し船の中で、血気さかんな武士から、真剣勝負をしてほしいと言われた時、相手の武士を川の中にある 小さな島へあがらせ、自分は、その島にあがらないで、のっている船を島から離し、勝負ができないようにして、「戦わないで 勝つのが無手勝流だ。」と言ったことから生まれた言葉のようです。

重要語の意味

無手=「むて」と読み、手に武器などを持っていないこと。すで。  勝つ=「かつ」と読み、相手よりすぐれる。相手に負けない。  流=「りゅう」と読み、流儀。古くから伝えられているやり方。その人が持つ独自のやり方。  戦う=「たたかう」と読み、武力をもってあらそう。  相手=「あいて」と読み、何かをする時、自分とは別の人。てき。  勝手=「かって」と読み、何かをする時のぐあい。よいほうのぐあい。  武器=「ぶき」と読み、戦いをする時に使う道具。かたななど。  教わる=「おそわる」と読み、おしえてもらう。  塚原朴伝=「つかはらぼくでん」と読み、戦国時代の人。ひたちのくに(現在の茨城県)に生まれ剣を使うことにすぐれた人。 神道流(しんとうりゅう)という剣術を学び朴伝流を考え出した人。生没年は不明。  渡し船=「わたしぶね」と読み、川をわたる時に使うふね。  血気=「けっき」と読み、さかんに活動をしたいという気持ち。  武士=「ぶし」と読み、むかし武芸を身につけ戦うことにかかわった人。さむらい。  真剣勝負=「しんけんしょうぶ」と読み、本物の刀(かたな)を使って勝ちと負けを決めること。  離し=「はなし」と読み、遠ざけ。 

いわれ(歴史)と重要度

塚原朴伝の故事より。   重要度=☆   難易度=ふつう

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無手勝流


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