●サルから人間へ

読みと(出版社)

さるから にんげんへ。     (法政大学出版局)。

紹介と感想など

人間という生き物が、どのようにして、この世界に現れるようになったのか。 世界には、いくつもの神話が残っていて、人間の生まれた当時のことが、いつも 議論の対象として、重要視されてきたと思います。この本は、1970年ごろに 書かれていますので、少し内容が古いかもしれませんが、いまでもこの考え方は それ程、変わっていないと思います。人間の祖先がどのようなものであったかについて、 その歴史を含め、当時の発掘調査の時の図や写真をまじえて、解説されています。 発掘に関わる学者の名前が多く出てくるので、その名前を覚えるのがたいへんかもしれません。 特に、序文から第一部の「問いの中の問」は、読みやすく印象に残っています。   [総ページ数=270]

印象に残った言葉

ダーウィン。    ネアンデル渓谷。    猿人。    原人。    ミッシングリンク。    アルタミラ洞穴。    ホモサピエンス。    ピテカントロプス。    弗素検査。    ウラン時計。    直立歩行。    殺し屋ザル。    ホモエレクトス。    ホモハビリス。   

著者の紹介

ヘルベルト・ヴェント[1914-]
1914年、ドイツ生まれ、動物学が専門。大学講師や ジャーナリスト、フリーの文筆家として活躍した人。 著書「私はアダムを見つけた」が有名。

訳者=寺田和夫、中江寅彦。

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