●荀子
読みと(出版社)じゅんし。 (講談社)。 |
紹介と感想など諸子百家と呼ばれる人たちが書いた中国古代の文献は、たくさんありますが、 特に儒教では、論語をはじめ、孟子の性善説と荀子の性悪説は、よく知られていると思われます。 この荀子の性悪説という考え方は、人の欲望や感情などから生まれる心の持ち方 をどのようにとらえるかを試みたものであり、知らず知らずに悪の方向へ進もうとする 人の心をいましめる意味があると思います。この本では、当時の時代背景から入り、 荀子の「性悪説」を中心に、どのようにして国を治めるのかが説明 されています。原文の日本語訳は、あまり載っていませんが、要点が詳しく説明されていて、 比較的、わかりやすいものになっていると思います。ただ、 後半に行くに従って少し難しくなったように感じ、最後の章のVの2、 「諸子の時代の終末」は、音吉にとっては、専門的過ぎて難しかったと思います。 [総ページ数=345] |
印象に残った言葉邑。 士。 客。 諸子百家。 荀卿。 天人の分。 性偽の分。 人の性。 礼。 刑。 法。 類。 欲望。 生産。 政治。 分業論。 名実。 理念と現実。 |
著者の紹介内山俊彦(うちやま としひこ)1933年神奈川生まれ、愛知大学現代中国学部教授。山口大学、 京都大学名誉教授。文学博士。 |
スポンサードリンク |