●我が身を抓って人の痛さを知れ

読み(ひらがな)

わがみを つねって ひとのいたさを しれ。

意味

自分が、いやだと思うことは、他人も同じように、いやなのだから、 自分の望まないことは、他人にしてはいけない、といういましめ。

解説

自分の体を、強くつねってみれば、痛いと感じます。自分が痛くてつらいことは、 他人も同じように痛くてつらいのだから、他人の痛さを考えて、そのいやなことを、 他人にしてはいけない、ということから生まれているようです。自分の望まないことは、 他人にしてはいけない、という、他人への思いやりのことを言っているようです。

重要語の意味

我が身=自分のからだ。  抓る=「つねる」と読み、皮膚などの一部をつまんで、 回してひねる。つめる。  痛さ=体の一部などが、つらくて苦しいと感じる状態。  知れ=知りなさい。 

いわれ(歴史)と重要度

北条氏直時分諺留。 拾遺和歌集。 論語・顔淵(がんえん)2。 毛吹草。    重要度=☆☆☆

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痛さ
[01]

【儒教の論語】