●明日ありと思う心の仇桜
読み(ひらがな)あすありと おもうこころの あだざくら。 |
意味明日はどうなるか、わからないという人生のはかなさを言ったことば。 |
解説このことわざは、親鸞という仏教のお坊さんが9才の頃によんだ句のようです。 今、美しく咲いている桜が、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜に強い風が 吹いて桜の花が散ってしまうかもしれない、ということを教えているようです。 この句には、下の句があり、「夜半に嵐の吹かぬものかは(よわにあらしのふかぬものかは)」と続きます。 意味は、「夜中に嵐が吹かないとはかぎらない」となります。 今日という日の大切さを言った言葉のようです。 |
重要語の意味明日=今日の次の日。あした。 思う=心の中である場面のようなものを想像する。 心=人の感情や考えなどを作り出すと考えられている目に見えないもの。 仇桜=「あだざくら」と読み、散りやすいさくらの花。 はかなさ=ずっと同じ状態をしているのではなくて、消えてしまいそうなようす。 親鸞=「しんらん」と読み、鎌倉時代初めの仏教の僧侶(そうりょ)。 浄土真宗(じょうどしんしゅう)をはじめた人。当時としては型破りの仏教を唱えた人。[1173-1262]。 |
いわれ(歴史)と重要度親鸞上人絵詞伝(しんらんしょうにんえことばでん)。 重要度=☆☆☆ |
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