●下手の考え休むに似たり
読み(ひらがな)へたの かんがえ やすむに にたり。 |
意味そのことをよく知り尽くしているわけでもないのに、その問題をいつまでも、考えていても、時間のむだである、ということ。 |
解説囲碁や将棋が、あまり得意でない人が、相手に攻められ、次のよい手を打つため、長く考えている時に、そんなに考えても時間のむだであり、 何もしないで休んでいるのと同じであると、その人をからかって言う言葉から生まれたことわざのようです。 十分な知識や経験がないのに、ある問題を解決しようとしても、ただ、むなしく時間だけが過ぎてゆくだけである、という ことを言っているのではないかと思います。 |
重要語の意味下手=うまくない。得意でない。 考え=「かんがえ」と読み、考えること。 考える=感情や欲求とは異なる心の働きで問題解決のために知恵を働かすこと。 休む=「やすむ」と読み、何も考えないし体も動かさないでいること。 似たり=「にたり」と読み、にている。同じである。 知り尽くす=「しりつくす」と読み、あることを十分に経験したり理解したりしてよくわかっているということ。 問題=「もんだい」と読み、例えば悪いことが起きたときにそのことをどのように解決するのかを考えたりすること。 囲碁=「いご」と読み、平らな木の上に白と黒の石を並べ勝ち負けを決めるあそび。 将棋=「しょうぎ」と読み、平らな木の上にこまを並べてこまを進めることによってお互いの王将を攻め合うあそび。 時間のむだ=ある長さの時間が役に立っていないこと。 手を打つ=囲碁や将棋で石を置いたり、こまを動かすこと。 |
いわれ(歴史)と重要度江戸時代のこっけい本、式亭三馬の浮世風呂(うきよぶろ)。 重要度=☆☆☆ |
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