●風前の灯火
読み(ひらがな)ふうぜんの ともしび。 |
意味物事が、危険にさらされている、ことのたとえ。 |
解説あることが、すぐにも壊れてしまいそうで、とても危ない状態にあることを意味しているようです。 風の中にあるろうそくの灯火(ともしび)は、今にもその炎(ほのう)が、風に吹かれて消えてしまいそう なことから生まれたことわざのようです。また、人の命も風の中の灯火のように、はかないものである、ということのようです。 中国の古い詩、古楽府(こがふ)の「天の徳の長いことに比べれば、人の命の短いことは、たちまち 風が灯火を吹き消す様子に似ている。」という内容のうたから生まれた言葉のようです。 |
重要語の意味風前=「ふうぜん」と読み、風が吹いているところ。 灯火=「ともしび」と読み、暗いところを明るくするために火をつけたもの。ともした炎。 炎=「ほのお」と読み、気体が熱と光を出して明るく見えるもの。ろうそくなどが熱で溶けて気化し酸素と化学反応を起し炎になるもの。 物事=「ものごと」と読み、生活してゆく上で見えるものや考え方など。 危険=「きけん」と読み、悪いことが起こり壊れてしまいそうなこと。あぶないこと。 さらされる=危険な状態の中に置かれる。「さらす」の受け身形。 楽府=「がふ」と読み、中国の漢の時代に置かれた音楽をつかさどる役所。 |
いわれ(歴史)と重要度古楽府・怨詩行。 法苑珠林。 摩訶止観。 重要度=☆☆☆ |
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