●人間到る処青山有り
読み(ひらがな)にんげん いたるところ せいざんあり。 |
意味人の住む世界には、自分の骨を埋めるような所は、必ずあるはずだから、故郷を出て、大いに活躍するべきだ、ということ。 |
解説このことわざは、江戸末期の月性(げっしょう)と言う人の詩にある言葉で、内容は次のようなことが書かれているようです。 「男子が志を持って故郷を出るならば、もし学問が完成しなければ故郷には戻らないと決める。自分が死んだ時、骨を埋める場所は、故郷だけではなく、 世の中の到る所に骨を埋める場所がある」。また、「人間」は「ひと」と「世間」の2つの意味を含めた言葉ではないかと思われます。 大きな望みを持って、いきいきと活動し大きな仕事をしなさい、という言葉のようです。 |
重要語の意味人間=「にんげん」と読み、@人。A人の住む世界。世の中。「じんかん」とも読む。 到る処=「いたるところ」と読み、あらゆる場所。どこでも。 処=「ところ」と読み、場所や空間。 青山=「せいざん」と読み、@死んで骨を埋める土地。A青々とした山。 骨=「ほね」と読み、死んだ人を焼き骨にしたもの。おこつ。 埋める=「うめる」と読み、穴などを作り物をいれる。「うずめる」とも読む。 活躍=「かつやく」と読み、いきいきと行動すること。大きな仕事をすること。 月性=「げっしょう」と読み、江戸末期の浄土真宗の僧侶。詩を好んで作った人。著書「仏法護国論」がある。[1817-1858]。 志=「こころざし」と読み、ある目的のために心に決めたこと。 故郷=「ふるさと」と読み、自分の生まれた地。自分の祖先のお墓がある地。「こきょう」とも読む。 学問=「がくもん」と読み、あることに関する真理を明らかにするために学ぶこと。 |
いわれ(歴史)と重要度月性の詩・題壁。 重要度=☆☆☆ |
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