●武士は戦略、坊主は方便

読み(ひらがな)

ぶしは せんりゃく、 ぼうずは ほうべん。

意味

人が、簡単に嘘をついてしまうことを皮肉った言葉。

解説

武士は、敵を欺くために、いつわりの戦略を立て、坊主は、世間の人たちに分かりにくい 仏教の本質を知ってもらうために、本質とは違った世間の日常に近い仮の説明をする、 ということではないかと思います。 嘘は、自分の立場を守るために、本当の事とは違った話をすることではないかと思います。 僧侶には、嘘を言わないという戒律があるはずなのですが、その僧侶まで嘘をついてしまうという、 人間の強い性を示していることわざのように思います。

重要語の意味

武士=「ぶし」と読み、昔、剣や弓や槍などの武術と文字の読み書きを身につけ戦いにそなえて働いた人。さむらい。  戦略=「せんりゃく」と読み、戦いを行う時の全体的な計画や方法。  坊主=「ぼうず」と読み、@寺の主である僧。A世俗の人が僧を呼ぶ時に使う語。  方便=「ほうべん」と読み、分かりにくい仏教の本当の教えに導くために使う普通の人に分かりやすい教え。仏教の仮の教え。  簡単=「かんたん」と読み、すぐ。時間がかからないようす。よく考えないでするようす。  嘘=「うそ」と読み、自分の立場を守るために使う事実と違ったこと。いつわり。  皮肉=「ひにく」と読み、相手の欠点などを遠まわしで非難すること。  言葉=「ことば」と読み、事柄の意味を説明するためのもの。他人に自分の考えなどを伝えるためのもの。  敵=「てき」と読み、戦いの相手。  欺く=「あざむく」と読み、だます。  世間=「せけん」と読み、俗世。  仏教=「ぶっきょう」と読み、釈迦が説いた教え。そのエッセンスは縁起と四諦であるという。  本質=「ほんしつ」と読み、エッセンス。  仮=「かり」と読み、本当でないこと。  違う=「ちがう」と読み、ことなる。  説明=「せつめい」と読み、分かりやすく説いて聞かせること。  立場=「たちば」と読み、その人の面目。名声。  守る=「まもる」と読み、失われないように防ぐ。  僧侶=「そうりょ」と読み、出家して仏教を修行している人。僧。坊主。  戒律=「かいりつ」と読み、仏教で守らなければならない、きまり。  性=「さが」と読み、生まれつき持っているもの。習慣。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆       難易度=ふつう

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武士
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