●大疑は大悟の基

読み(ひらがな)

たいぎはたいごの もとい。

意味

大きな疑問を持つことが、大きな悟りへつながっていく、ということ。

解説

大きな疑問とはどんなことでしょうか。大きな疑問とは、自分が何故ここにいるのか、 この世界が何故あるのか、自分とはいったい何なのか。という根本的な疑問ではないかと思います。 仏教を開いたお釈迦さんは、母親が自分を生んでから七日後に死んでしまったことを嘆き、 何故自分が生まれてきたのかという疑問を抱き、 深く悩み続けていたようです。そして、四門出遊を経験し、老病死という存在を 深く考えることによって、真理を追究したいという道へ導かれていったのではないかと思います。つまり、 大きな疑問に対する思索は、大きな悟りにつながるということです。実際、釈尊は、 生老病死の苦しみが何故起こるのかを深く悩み、その苦しみの原因を思索し続けた結果、 四諦という真理を悟ったのだと思います。

重要語の意味

大疑=「たいぎ」と読み、大きな疑問。根本的な疑問。  大悟=「たいご」と読み、大きな悟り。  基=「もとい」と読み、もと。基礎。  疑問=「ぎもん」と読み、わからないこと。  悟り=「さとり」と読み、真理を体と心で理解すること。  何故=「なぜ」と読み、どうして。  根本的=「こんぽんてき」と読み、物事の基本にかかわっているようす。もとになっているようす。  仏教=「ぶっきょう」と読み、ブッダの説いた教え。  釈迦=「しゃか」と読み、仏教の開祖。仏教を世の中に広めようとした最初の人。ブッダ。  嘆く=「なげく」と読み、深く悲しむ。  深い=「ふかい」と読み、程度が大きい。  悩む=「なやむ」と読み、思いをめぐらせて心をいためる。  四門出遊=「しもんしゅつゆう」と読み、お釈迦さんが出家をする前に悩んでいた頃のことを示した伝説。  経験=「けいけん」と読み、実際に見たり聞いたりすること。  老病死=「ろうびょうし」と読み、老いることと病気と死ぬことの苦しみ。  存在=「そんざい」と読み、物や人などがあること。  追究=「ついきゅう」と読み、明らかにする。  導く=「みちびく」と読み、ある状態に向かわせる。  思索=「しさく」と読み、すじみちを立てて深く考えること。思惟。瞑想。  釈尊=「しゃくそん」と読み、釈迦を敬う言葉。釈迦牟尼世尊の略。  苦しみ=「くるしみ」と読み、苦しむこと。思うようにならないこと。四苦八苦。  原因=「げんいん」と読み、なぜそのようになるかのもとになるもの。  四諦=「したい」と読み、仏教の根本教義。苦集滅道の四つの真理。  真理=「しんり」と読み、誰にでも当てはまる正しい原理。  抱く=「いだく」と読み、思いを心に持つ。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆☆     難易度=ふつう

スポンサードリンク

大疑
[01]


.