●間、髪を容れず

読み(ひらがな)

かん、はつを いれず。

意味

ある事態が差し迫って、少しの余裕もないようす。

解説

ある事の成り行きが、すぐ近くまできていて、そのままにしておくと、さらに悪い事が起きてしまうかもしれないので、ほとんど 時間のゆとりがないようすを示したことわざのようです。また、時間をおかずに、すかさず行動することや、「すぐさま」 という意味もあるようです。もとの意味は、髪の毛一本を隙間に入れようとしても、その隙間に髪の毛の入る余裕がない様子です。 また、「間髪」は、「かんぱつ」と続けて読むのは誤りで、「かん、はつ」と句切って読むのが正しいようです。 「間に髪を容れず」とも言います。

重要語の意味

間=「かん」と読み、あいだ。すきま。  髪=「はつ」と読み、髪の毛。  容れる=「いれる」と読み、外から中へうつす。  事態=「じたい」と読み、ことの成り行き。  差し迫る=「さしせまる」と読み、ある事態が近くにせまる。時間にゆとりがなく苦しくなる。  余裕=「よゆう」と読み、ゆとり。  成り行き=「なりゆき」と読み、ものごとが移り変わっていくようす。  起きる=「おきる」と読み、問題などが新しく生じる。  時間=「じかん」と読み、ある時と他の時との差。時間は常に動いているのでその時々の差。  ゆとり=時間やお金などが十分にあって自由に身動きができるようす。  示す=「しめす」と読み、ものが何であるのかを見せる。  すかさず=時間をおかないようす。すぐさま。  行動=「こうどう」と読み、人があることを行うこと。身体を動かしたり発言したりすること。  髪の毛=「かみのけ」と読み、頭にはえてくるけ。  隙間=「すきま」と読み、@物と物のあいだ。Aひま。  様子=「ようす」と読み、ありさま。  誤り=「あやまり」と読み、正しくないこと。まちがっていること。  句切る=「くぎる」と読み、文章をあるところできる。 

いわれ(歴史)と重要度

説苑(ぜいえん)・正諫(せいかん)。    重要度=☆☆☆   難易度=ふつう

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