●意馬心猿
読み(ひらがな)いば しんえん |
意味欲望や執着が強いため、心の制御ができなく、心が乱れている、ことのたとえ。 |
解説今回も仏教語になってしまいました。人間の持つ煩悩についての言葉で、煩悩を制御することの難しさを、たとえた四字熟語のようです。 心の中の強い欲望や執着を、馬や猿にたとえて、心の中で馬が走り回り、猿が騒ぎ立てるようすを 現わした言葉のようです。心の中の馬の手綱をしっかり持って、また、心の中の猿を上手に抑え、 心を整えなければ、煩悩を和らげることはできない、という戒めの意味があるのだと思います。 |
重要語の意味意馬=「いば」と読み、煩悩によって心が動き回るようすを走り回る馬にたとえた言葉。 意=「い」と読み、心。 心猿=「しんえん」と読み、煩悩によって心が抑えられないようすを騒ぎ立てる猿にたとえた言葉。 欲望=「よくぼう」と読み、必要以上に何かを求めようとする心。渇愛。 執着=「しゅうちゃく」と読み、あることに心がとらわれてそのことをしつこく考え続けること。 心=「こころ」と読み、感覚器官をもつ人間が外部よりさまざまなものを受けることによって生ずる感情や考えや意識などのこと。 制御=「せいぎょ」と読み、心の中を自分の思うように整えること。 乱れる=「みだれる」と読み、心が平静でなく揺れ動いている。 煩悩=「ぼんのう」と読み、貪(とん)瞋(じん)癡(ち)を主とする心の穢れ。 手綱=「たづな」と読み、馬を動かすとき手に持つつな。 |
いわれ(歴史)と重要度通俗編(つうぞくへん)。 参同契(さんどうかい)の注。 重要度=☆☆☆ |
スポンサードリンク