●韋編三絶
読み(ひらがな)いへん さんぜつ |
意味本を何度も繰り返し読むことのたとえ。 |
解説本の内容を知りたいという思いから、熱心に繰り返して本を読むことのようです。 韋編とは、中国の古い時代の書物のことで、紙のかわりに、たぶん薄い木や竹の簡(かん)に文字を書き、 その木のたばをなめし革のひもで綴ったもののようです。そして、この四字熟語には、孔子に関する 次のような故事が残っているようです。 「孔子は晩年、易経という書物に関心を持ち、この本を何度も読んだため、つづってあったかたいひもが、3回切れた。」 といういわれのようです。「韋編みたび絶つ(いへんみたびたつ)」とも言うようです。 いくつかの本を調べていると、孔子が、易経を読んだことを疑わしいとする考え方もあるようです。 つまり、易経に権威を持たせるために、孔子が易経を読んだことを作り上げたのではないかということのようです。 |
重要語の意味韋編=「いへん」と読み、木や竹で作られた本。文字の書かれた木のたばをひもでつづってひとつにしたもの。 三絶=「さんぜつ」と読み、3度切れること。何度も切れること。 韋=なめしがわ。 編=糸などでとじて組み合わせる。 絶=たつ。きりはなす。 繰り返す=「くりかえす」と読み、同じことを何度もする。 熱心=「ねっしん」と読み、強い思いで物事をすること。 書物=「しょもつ」と読み、本。 簡=「かん」と読み、紙がなかった時代に文字を書き残すめの木や竹のふだ。 なめし革=「なめしがわ」と読み、動物の皮から毛やあぶらを取り除きやわらかくしたもの。 綴る=「つづる」と読み、いくつかのものをつなぎあわせてひとつにする。 孔子=「こうし」と読み、古代中国の思想家。儒教を考え出した人。[前552-前479]。 易経=「えききょう」と読み、陰と陽の原理からさまざまなことを説いた書物。 長い歴史の中で占いとその結果にもとづく事実を記録したものとその注釈書。 権威=「けんい」と読み、他を従わせる程の強いちから。 |
いわれ(歴史)と重要度史記・孔子世家。 重要度=☆☆ |
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