●一字千金

読み(ひらがな)

いちじ せんきん

意味

ひとつの文字が、千金と同じくらいの価値がある優れた文章や文字。

解説

文章や文字が優れていたり、ひとつの文字の筆跡が優れていることをたとえようとする時に使われる四字熟語のようです。 むかし、中国の秦で、呂不韋(りょふい)という人が、「呂氏春秋(りょししゅんじゅう)」という本を作った時、 「この本の文章を一字でも添削できる者があれば千金を与えよう」と宣言した古い出来事によっているようです。 呂不韋は、たいへんなお金持ちで、他の国に人質となっていた秦の王の子をすくい出すほどの人だったようです。 呂不韋には呂氏春秋のできあがりがよかったので、かなりの自信があったのではないかと思います。

重要語の意味

一字=「いちじ」と読み、ひとつのもじ。  千金=「せんきん」と読み、@千両。Aたくさんのお金。価値があること。  価値=「かち」と読み、目的を実現させるために役に立つ性質や程度。ねうち。  文章=「ぶんしょう」と読み、書いた人の考え方や感じ方をまとまりのある言葉で表現したもの。評論や小説、詩など。  文字=「もじ」と読み、しゃべっている一語一語を線や点などのであらわし目に見えるようにしたもの。ひらがな、かたかな、漢字など。  優れる=「すぐれる」と読み、他のものよりできあがりのようすがよい。  筆跡=「ひっせき」と読み、書かれた文字のようすでその美しさなど。  詩=「し」と読み、日常の生活などから生まれた感情や考え方を短い文章であらわしたもの。文学のひとつ。  秦=「しん」と読み、中国が初めて統一国家を築いたところの名前。紀元前200年頃、始皇帝。  呂不韋=「りょふい」と読み、秦の政治家。大商人の力を使って人質となっていた秦の王の子をすくった人。  呂氏春秋=「りょししゅんじゅう」と読み、呂不韋が学者につくらせた本。秦の時代の道教儒教などの学説を集めたもの。  添削=「てんさく」と読み、文章の内容の悪いところをなおすこと。文章をけずったりくわえたりすること。  宣言=「せんげん」と読み、ある個人が自分の考えなどを公にすること。  人質=「ひとじち」と読み、自分の身内などが、ある約束を守るために敵に渡している人。 

いわれ(歴史)と重要度

史記・呂不韋伝。   重要度=☆☆☆

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一字千金


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