●月下氷人

読み(ひらがな)

げっか ひょうじん

意味

結婚の仲立ちをする人。媒酌人。

解説

男女の結婚の仲を取り持つ人のことで、「月下老」と「氷上人」の合成語のようです。 月下老と氷上人には、それぞれに故事がありますので、それをのせておきます。 月下老の故事=「昔、中国の唐の人が、旅をしていた時、 月夜の下で赤い縄によって男女の縁を結ぶ老人に会い、その老人から将来の妻を予言され、 旅人は予言された女性と結婚しました。」    氷上人の故事=「昔、中国の晋の時代に、ある人が氷の上で、氷の下の人と 話をする夢をみました。この夢を占ってもらったら、氷がとける前に、結婚の仲立ちをするだろうと言われ、 その後、占い師の言う通りになりました。」   この2つの故事がひとつになって、この四字熟語が生まれたようですが、 月下老の赤い縄の伝説は、迷信のひとつではないかと思います。

重要語の意味

月下=「げっか」と読み、月あかりの下。たぶん満月の光がふりそそぐ夜。  氷人=「ひょうじん」と読み、氷上人。仲人。  結婚=「けっこん」と読み、男と女が夫婦になること。  仲立ち=「なかだち」と読み、仲を取り持つこと。  媒酌人=「ばいしゃくにん」と読み、結婚の仲立ちをする人。仲人。  仲=「なか」と読み、人と人とのあいだがら。  取り持つ=「とりもつ」と読み、2人の間に入って、2人の仲がよくなるようにまとめる。  月下老=「げっかろう」と読み、中国、唐の韋固(いこ)という人の故事。  氷上人=「ひょうじょうじん」と読み、中国、晋の孤策(こさく)という人の故事。  合成語=「ごうせいご」と読み、2つ以上のことばを使ってひとつのことばにしたもの。  故事=「こじ」と読み、古い言い伝え。古いものがたり。  唐=「とう」と読み、中国の618年から907年までの国の名前。  月夜=「つきよ」と読み、月が出ている夜。  縄=「なわ」と読み、植物のせんいをたくさん集めて作ったひも。  縁=「えん」と読み、人と人とのつながり。2つ以上のもののつながり。  将来=「しょうらい」と読み、時間が今より先のこと。未来。  妻=「つま」と読み、男性が結婚する相手の女性。  予言=「よげん」と読み、将来どのようになるのかを述べること。  晋=「しん」と読み、中国の256年から419年までの国の名前。  氷=「こおり」と読み、冬の寒い時、水が固くなったもの。  夢=「ゆめ」と読み、ねむっている間に見るものがたり。  占う=「うらなう」と読み、将来どのようになるのかを予言する。  迷信=「めいしん」と読み、世間一般で信じられている間違った知識。 

いわれ(歴史)と重要度

続玄怪録(ぞくげんかいろく)。   晋書(しんじょ)。   重要度=☆☆☆       難易度=ふつう

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月下氷人


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