●寸善尺魔
読み（ひらがな）すんぜん しゃくま |
意味世の中は、善いことが少なく、悪いことが多いということ。 |
解説世の中では、善いことが、１つとすると、悪いことが、１０こある、ということのようです。 もとの意味は、１寸の善には、その１０倍の１尺の魔がついてくるで、善いことには、 悪いことや妨げが、たくさんついてくる、ということのようです。善と悪を定めることは、なかなか難しいと思いますが、 仏教では、悪いこととして「十悪」と定め、①殺生、②偸盗、③邪淫、④妄語、⑤綺語、⑥悪口、⑦両舌、⑧貪欲、⑨瞋恚、⑩邪見、 としているようです。 |
重要語の意味寸＝「すん」と読み、一寸。約３センチ。 善＝「ぜん」と読み、よいこと。よい行い。正しいこと。 尺＝「しゃく」と読み、一尺。約３０センチ。１０寸。 魔＝「ま」と読み、①人の心を迷わせる悪いもの。②人の心を苦しめる悪い神。 十悪＝「じゅうあく」と読み、仏教で定める１０の悪いこと。これをしないように説いている。 ①殺生＝「せっしょう」と読み、生き物を殺すこと。 ②偸盗＝「ちゅうとう」と読み、他人のものをぬすむこと。 ③邪淫＝「じゃいん」と読み、妻または夫でない人と男女の関係をもつこと。 ④妄語＝「もうご」と読み、うそをつくこと。 ⑤綺語＝「きご」と読み、いいかげんなことを言うこと。 ⑥悪口＝「あっく」と読み、ののしって乱暴なことを言うこと。 ⑦両舌＝「りょうぜつ」と読み、人の仲を悪くさせる二枚舌を使うこと。 ⑧貪欲＝「とんよく」と読み、むさぼること。 ⑨瞋恚＝「しんに」と読み、怒ったり憎んだりすること。 ⑩邪見＝「じゃけん」と読み、因果の道理を認めない考え方をすること。 |
いわれ（歴史）と重要度諌草。 重要度＝☆☆☆ |
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