●消化酵素

読み(ひらがな)

しょうか こうそ

意味

消化に関係する酵素の総称。口、胃、十二指腸、膵臓から分泌され、食べたものを分解するための物質。

解説

食べ物の消化は、口の中で、かみくだいて唾液と混ぜることによって始まります。 胃の中での消化は、食べ物によって異なりますが、約2〜4時間程かかるようです。 次に、十二指腸と膵臓の連携によって本格的な消化が始まります。消化の過程で 分泌される主な消化酵素は次のようになります。 @:唾液に含まれるアミラーゼという分解酵素によってデンプンがブドウ糖に分解されます。 A:胃液には塩酸とペプシノーゲンと粘液が含まれます。ペプシノーゲンは塩酸によって ペプシンという消化酵素になり、タンパク質をアミノ酸へ分解します。 B十二指腸:ここから出るホルモンによって膵臓から十二指腸へ膵液が送られ、本格的な消化が始まります。 C膵臓:デンプン、タンパク質、脂質を分解する消化酵素が膵液として分泌されます。 デンプン消化酵素=アミラーゼ、タンパク質分解酵素=トリプシンなど、脂質を分解する酵素=リパーゼ。 
  膵臓は小腸での栄養素吸収を準備する重要な臓器のように思えます。消化酵素の働きは年齢とともに下がっていくようです。

重要語の意味

消化=「しょうか」と読み、食べたものを分解して体に吸収されやすくするための働き。  酵素=「こうそ」と読み、消化器官から出て食べ物を変化させる物質。  消=とける。とかす。  化=かたちがかわる。  酵=わく。発酵してあわだつ。  素=根本になるもの。  総称=「そうしょう」と読み、同じ働きをするものをひとつのまとまりとして呼ぶこと。  口=「くち」と読み、食べ物を歯と舌と唾液によってかみくだくところ。  胃=「い」と読み、飲み込んだ食べ物を消化するところ。主にタンパク質を分解する。  十二指腸=「じゅうにしちょう」と読み、胃の次にある器官で小腸の一部分。膵臓と胆のうにつながっている。  膵臓=「すいぞう」と読み、胃の後ろにある臓器で膵液とホルモンを分泌する。  分泌=「ぶんぴつ」と読み、体の中で必要となる液体を出すこと。「ぶんぴ」とも読む。  分解=「ぶんかい」と読み、有機化合物が別の物質に分かれること。  物質=「ぶっしつ」と読み、物を形作る本質となるもの。  唾液=「だえき」と読み、口の中で分泌される液。アミラーゼと粘液が含まれる。つば。  過程=「かてい」と読み、ある物質が変化していくようすを示したもの。  デンプン=植物が作り出した炭水化物。ブドウ糖がたくさん集まったもの。米、麦、イモ類などに含まれる。  ブドウ糖=「ぶどうとう」と読み、単糖類の糖質。グルコース。  胃液=「いえき」と読み、胃から分泌される液。  塩酸=「えんさん」と読み、塩化水素の水溶液。胃液に含まれる物質。  粘液=「ねんえき」と読み、ねばねばした液で胃の壁を守るもの。  タンパク質=「たんぱくしつ」と読み、アミノ酸から構成される有機化合物。10万種類ある。動植物に含まれる。  アミノ酸=「あみのさん」と読み、タンパク質を作る栄養学上の基本単位の物質。20種類ある。  ホルモン=血液の中を流れている物質で消化腺を刺激して消化液を分泌させる。  膵液=「すいえき」と読み、膵臓から分泌される液。この液は十二指腸へ送り出される。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆       難易度=むずかしい。   熟語分類=栄養。

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消化酵素


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