●如是我聞

読み(ひらがな)

にょぜ がもん

意味

仏教のお経のなかで初めの部分に置く言葉。 「このように私は聞いた」を意味する。

解説

お釈迦さんの教えは、その弟子たちの記憶にもとづく口伝えによるものです。釈尊が亡くなった後、 その教えが間違って伝わらないように、お弟子さんたちが集まって教えの内容を確認し合ったと伝えられているようです。 その時に、いつも釈尊の近くにいた阿難というお弟子さんの最初に言った言葉の内容が、この四字熟語のようです。 「是の如く我れ聞けり(かくのごとくわれきけり)」と日本語よみします。 阿難というお弟子さんが、釈尊から、こように私は聞いた、と言った後に、 釈尊が説法した場所と説法の相手と、さらに、説法の内容を確認し合ったのではないかと思います。 この言葉は、原始経典、大乗経典ともにつけられています。

重要語の意味

如是=「にょぜ」と読み、このように。かくのごとく。  我聞=「がもん」と読み、私は聞いた。われきけり。われききぬ。  如=@、、、のようだ。Aおなじ。  是=これ。この。  仏教=「ぶっきょう」と読み、仏が説いた教え。お釈迦さんが悟った真理を弟子たちに説いたもの。  お経=「おきょう」と読み、仏の教えを伝えるために書かれたもの。原始経典、大乗経典など。  お釈迦さん=「おしゃかさん」と読み、人の苦しの原因を知るために長い修行をして真理となる法を悟った聖人。  弟子=「でし」と読み、仏の教えを信じてその教えを学ぼうとする人たち。  記憶=「きおく」と読み、むかし聞いたり体験したことを心の中でおぼえていること。  口伝え=「くちづたえ」と読み、ある内容を紙などに書かないで口で語って伝えること。  弟子=「でし」と読み、師(先生)から教えを受ける人。  釈尊=「しゃくそん」と読み、釈迦牟尼を尊敬する意味で用いる語。お釈迦さん。  阿難=「あなん」と読み、お釈迦さんのいとこ。いつも釈尊のそばにいて説法をよく聞いていた弟子。  説法=「せっぽう」と読み、仏の教えをといて聞かせること。  原始経典=「げんしきょうてん」と読み、初めのころに作られた出家者を中心とする基本的なお経。阿含経など。  大乗経典=「だいじょうきょうてん」と読み、在家者が中心になって作られた新しいお経で自利利他を基本にしている。般若経、華厳経、法華経など。 

いわれ(歴史)と重要度

阿含経典。   般若経、華厳経、法華経など。   重要度=☆☆

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如是我聞