●判官贔屓

読み(ひらがな)

ほうがん びいき

意味

しあわせに恵まれない人や弱い人に同情したり、弱い人の味方をして応援したりすること。

解説

「判官」は官職の名前で、源義経のことのようです。この四字熟語のいわれは次のようなものです。 「平安時代の末、義経は、当時、身勝手なふるまいに多くの武士から嫌われていた平家を 滅亡にみちびいた武士でしたが、後白河天皇(法皇)から、検非違使(けびいし)という地位を勝手に (兄、源頼朝の許しを得ず)受けたため、兄、頼朝から憎まれ、奥州平泉(現在の岩手県南部) で自害をしました。この義経の不幸を当時の人々が同情しました。」ということのようです。 悲劇的最後をとげた義経を同情し、多くの人がひいきにしたため、英雄としての義経が生まれたのではないかと思います。 武士による政治が始まろうとしたこの当時の歴史を調べてみると後白河法皇と義経と頼朝の関係がよく分かると思います。

重要語の意味

判官=「ほうがん」と読み、@検非違使の尉(じょう)。A源義経のこと。B裁判官の古いいいかた。「はんがん」とも読む。  贔屓=「ひいき」と読み、気に入った人を応援すること。  判=さばく。さだめる。おさめる。  官=つとめ。おおやけ。  贔=引き立てる。  屓=@力を入れて他人を後援する。Aひいひいと鼻で息をする。  同情=「どうじょう」と読み、相手の苦しみなどを理解して思いやりを持つこと。かわいそうと思うこと。  応援=「おうえん」と読み、@困っている人を助けるためちからを加えること。Aスポーツなどで好きな選手などを元気づけること。  官職=「かんしょく」と読み、天皇などから命じられ公に決められた仕事の内容。  源義経=「みなもとのよしつね」と読み、平安末期の武将。平家を滅ぼした英雄だが悲劇的最後となった人。[1159-1189]。  源頼朝=「みなもとのよりとも」と読み、平安末期の武将。平家を滅亡に導いた武士。鎌倉幕府を初めて創った人。武家政治を初めて行った人。[1147-1199]。  後白河天皇=「ごしらかわてんのう」と読み、第77代の天皇。天皇の位を譲った後、仏教に帰依し出家して法皇となる。[1127-1192]。  平家=「へいけ」と読み、朝廷の権力争いに勝利した武士の一族。平家は貴族のような身勝手なふるまいをしたため源氏に滅ぼされる。  自害=「じがい」と読み、自分で自分の命をたつこと。  検非違使=「けびいし」と読み、京都の治安や犯罪などを取りしまる今の警察官と裁判官を兼ねた地位。大きな権限があった職業。  いわれ=言葉などが生まれた理由や背景。 

いわれ(歴史)と重要度

源義経の悲劇に同情したことから生まれた。   宵庚申。   毛吹草。   重要度=☆☆☆   

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判官贔屓