●比翼連理

読み(ひらがな)

ひよく れんり

意味

男女や夫婦の情愛が深いこと。また、仲むつまじいことのたとえ。

解説

男の人と女の人の仲や結婚している男女の仲が、深くいつくしみのある愛情で結ばれていること。また、 男女が、お互いに相手を思って、仲がよいことにたとえるようです。 比翼は、「比翼の鳥」のことで、オスとメスの鳥に、それぞれ目とつばさが、ひとつしかなく、2羽が、 ひとつになって空を飛ぶという想像上の鳥のことです。 連理は、「連理の枝」のことで、2本の木が枝のところで、ひとつにくっついて木目が連なっている木のことです。 この四字熟語は、中国の詩人である白居易の長恨歌の中に出てくる言葉です。玄宗と楊貴妃が、七夕の夜に、 ちかい合った詩であり、「天にある時は比翼の鳥となり、地にあっては、連理の枝となろう」。という願いが 込められているようです。

重要語の意味

比翼=「ひよく」と読み、2羽の鳥がつばさを並べて飛ぶこと。  連理=「れんり」と読み、木の枝が他の木の枝とくっついて木目がひとつになっていること。  比=ならべる。なかま。  翼=つばさ。鳥のはね。  連=つらなる。つながる。  理=もくめ。すじ。  夫婦=「ふうふ」と読み、結婚している男と女。  情愛=「じょうあい」と読み、いつくしみ深い愛情。  仲=「なか」と読み、あいだがら。  むつまじい=お互いに好きであって仲がよい。  鳥=「とり」と読み、つばさを使って空を飛ぶ動物。  飛ぶ=「とぶ」と読み、空を自由に動く。  想像=「そうぞう」と読み、現実にはないが人間が心の中で作り出したもの。  枝=「えだ」と読み、木のみきから分かれたもの。  木目=「もくめ」と読み、木を長い方向に切った時たてに流れる線。  連なる=「つらなる」と読み、いくつもつながる。  白居易=「はくきょい」と読み、唐の詩人。白楽天ともいう。[772-846]。  長恨歌=「ちょうごんか」と読み、白楽天の長編叙事詩。玄宗と楊貴妃の悲劇をもとにして物語風に作った長い詩。  玄宗=「げんそう」と読み、唐の第六代の皇帝。[685-762]。  楊貴妃=「ようきひ」と読み、玄宗のきさき。[719-756]。  七夕=「たなばた」と読み、たなばたのお祭り。ひこぼしとおりひめが年に一度だけ会うという伝説から。  詩=「し」と読み、感情や思いなどを短い文章で現したもの。漢詩。 

いわれ(歴史)と重要度

白居易・長恨歌。     重要度=☆☆☆     難易度=ふつう

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比翼連理