●六根清浄
読み(ひらがな)ろっこん しょうじょう |
意味目、耳、鼻、舌、身、意の6つの認識する働きから生まれる汚れを断ち切って、心身が清らかになること。 |
解説五感から生まれる感情や思いなどは、やがて、欲や迷いの心へと変わってゆきますが、そのような煩悩の心を離れ、 心と身体が、清らかになることのようです。六根とは、外の世界を認識する能力の基本セットのようなものですが、 六根だけでは働きません。対象となる六境と認識する六識があって機能するようです。 私たちは、毎日、見たり聞いたり触ったりして、五感をもとにして生活しています。 たとえば、きれいなものを見れば美しいと思い、好きな音楽を聞けばいい気持ちになり、おいしいものを食べれば満足します。 これとは逆に、きたないものを見ればいやだと思い、雑音を聞けばうるさいと思い、まずいものを食べればもう二度と食べたくないと 思います。この時に認識する働きの基本となるものが六根という言葉のようです。そして、音吉が思うに、六根が清らかになるということは、 好きとか嫌いとかの思いを離れた心、つまり、すべての物事に対して、平等な立場で認識する心ではないかと思います。 また、仏教で言うところの菩薩の心を示しているようです。 |
重要語の意味六根=「ろっこん」と読み、目耳鼻舌身意の六つの感覚器官。見るところである目、音を聞くところの耳、においをかぐ鼻、 味を感じる舌、手ざわりなどを感じる身、感情や思いの起こるところの意。六処(ろくしょ)、六入とも言う。 清浄=「しょうじょう」と読み、煩悩や我欲から離れて清らかであること。 根=@物事を認識する働き。Aよりどころ。 清=にごりがなくすがすがしいこと。 浄=きよらかでけがれがないこと。 五感=「ごかん」と読み、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚。 欲=「よく」と読み、六根で体験した心地良さを再び求めようとする心。六根で体験した心地悪さを避けようとする心。 煩悩=「ぼんのう」と読み、好きとか嫌いとかの思いから生まれる欲や迷い。例えば、むさぼり、いかり、ぐちなど。 認識=「にんしき」と読み、外の世界の物事が何であるかを知り判断すること。 六境=「ろっきょう」と読み、いろや形である色、人のこえや音などの声、においなどの香、 食べ物のあじである味、手などの感触である触、性質である法。六根の対象となるもの。 六識=「ろくしき」と読み、眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識。六根六境をもとにして認識すること。 |
いわれ(歴史)と重要度法華経・法師功徳品、常不軽菩薩品。 般若心経。 重要度=☆☆☆ |
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