●心安きは不和の基

読み(ひらがな)

こころやすきは ふわのもと。

意味

あまり親しすぎるのは、かえって仲が悪くなる原因になる、ということ。

解説

親しくなればなるほど、自分と相手との隔たりがなく遠慮するということが減り、 相手のことを思いやる気持ちも減り、やがてずうずうしくなり、気づかないうちに相手を 傷つけてしまう場合があるので、仲が悪くなる原因を作りやすいというここと思われます。 ですから、どんなに仲がいい場合でも最低の礼儀として、あいさつ程度はするべきであるという 意味も含まれていると思われます。関連ことわざ=「親しき仲に礼儀あり

重要語の意味

心安き=「こころやすき」と読み、心安い。親しくて遠慮がない人間関係であるようす。  不和=「ふわ」と読み、仲が悪いこと。  基=「もと」と読み、物事の起こり。原因。  遠慮=「えんりょ」と読み、相手に対し気遣いをして行動や言葉を控えめにすること。  ずうずうしい=恥を恥とも思わないようす。 

いわれ(歴史)と重要度

浄瑠璃、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)。   重要度=☆☆☆

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