●心の鬼が身を責める

読み(ひらがな)

こころのおにが みをせめる。

意味

良心がとがめ、苦しむことのたとえ。

解説

自分が悪いことをしたとき、悪いことをしてしまったと思い、その心が自分のからだを 苦しめるという意味かと思われます。なぜ「心の鬼」なのか、とても難しい表現ですが、 「心の鬼」は、心の中で、良いことをしようとする心があなたは悪いことをしたではないかと 攻めてくる恐い鬼のことをたとえた言葉かと思われます。謡曲、歌占では、次のように語られています。 「私のした悪いことが原因で、心の鬼が身を責めて、このように苦しみを受けている。」

重要語の意味

心の鬼=「こころのおに」と読み、良心が悪いことをしたと責めること。良心の呵責(かしゃく)。  良心=「りょうしん」と読み、善いこと悪いことを区別して善いことをしようとするこころ。  身=「み」と読み、@からだ。Aこころ。  責める=「せめる」と読み、苦しめる。  とがめる=あやまちや悪いことをせめる。 

いわれ(歴史)と重要度

室町時代の能の謡曲・歌占(うたうら)。  源氏物語。   重要度=☆☆☆

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