●怒りを遷さず

読み(ひらがな)

いかりを うつさず。

意味

腹が立つことがあっても、その思いを自分と関係のない他人に向けてはいけない、ということ。

解説

怒りという感情は多くの場合、自分の思い通りにならなかった時に、自分の心の中に起こる現象です。 怒りを起こした原因を詳しく調べてみると、自分自身も、その原因の一つになっている場合が多いと思います。 自分自身が起こした怒りを、自分とは関係のない他人に向けて八つ当たりをするのは、よくないという意味が あるのではないかと思います。怒りはできるだけ外に出さないほうが、よいということかと思います。

重要語の意味

怒り=「いかり」と読み、自分の思い通りにならないため人などに対して不満を持つこと。おこること。腹を立てること。  遷さず=「うつさず」と読み、遷さない。  遷す=心などの感情を他の人に向ける。  心=「こころ」と読み、物事を記憶したり考えたり感情を持ったり何かをしようとするところ。全ての行動の根源になっているところ。  八つ当たり=「やつあたり」と読み、怒りや不満を関係のない人や物に向けて言葉や体で攻撃すること。 

いわれ(歴史)と重要度

論語・雍也(ようや)の三。    重要度=☆☆☆

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怒り
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