●人に施しては慎みて念うこと勿れ

読み(ひらがな)

ひとに ほどこしては つつしみて おもうことなかれ。

意味

他人に恩恵を与えた時は、恩着せがましくならないように、そのことをすぐに 忘れるように心がけなさい、ということ。

解説

他人によいことをしてあげた時には、恩を受けてありがたく思われないように、 その親切などを、すぐに忘れてしまいなさい、という戒めのようです。 恩を与えて、相手からの感謝や見返りなどを期待するような施しは、 慢心につながってしまうので、しないほうがよい、ということだと思います。

重要語の意味

人=「ひと」と読み、他人。  施す=「ほどこす」と読み、恩恵を与える。  慎む=「つつしむ」と読み、気持ちを引きしめる。慢心を起こさないようにする。  念う=「おもう」と読み、心に浮かべる。想像する。期待する。  勿れ=「なかれ」と読み、してはいけない。するな。文語の形容詞。  他人=「たにん」と読み、自分以外の人。  恩恵=「おんけい」と読み、めぐみ。その人にとって善いことや幸せなこと。  与える=「あたえる」と読み、自分のものや知識などを他人にわたす。  恩着せがましい=「おんきせがましい」と読み、恩を受けさせて相手にありがたく思うようにさせる。  忘れる=「わすれる」と読み、過ぎたことを思い出さないようにする。  心がける=「こころがける」と読み、常に思って注意する。  恩=「おん」と読み、他人から与えられた好意。めぐみ。いつくしみ。  親切=「しんせつ」と読み、@好意をもって他人につくすこと。A心の底からすること。  戒め=「いましめ」と読み、他人を害(そこな)うことがないように注意すること。  相手=「あいて」と読み、何かをする時の片方の人。  感謝=「かんしゃ」と読み、ありがたいと思うこと。  見返り=「みかえり」と読み、人が自分にしてくれたことに感謝してその人に何かをすること。  期待=「きたい」と読み、あることをあてにして待っていること。  施し=「ほどこし」と読み、恩恵を与えること。  慢心=「まんしん」と読み、自分がすぐれていると思う心。他人を見下す心。 

いわれ(歴史)と重要度

崔(さい)えん・座右銘。    菜根譚・前五二。   重要度=☆☆    難易度=ふつう

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