●人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う
読み(ひらがな)ひとのおのれをしらざるをうれえず、ひとをしらざるをうれう。 |
意味他人が自分の価値を認めてくれないことを気にかけるのではなく、 自分が、他人の価値を知らないことを心配するべきである、ということ。 |
解説人間は、自分が優れた者であると思い込みをし、他人を軽く見て、ただ、 自分の主張を通そうとする傾向が強いので、これを戒めるために、 このようなことわざがあるのだと思います。 他人の悪いところばかり見るのではなく、その人の長所をよく知るべきだということです。 |
重要語の意味人=「ひと」と読み、他人。自分でない人。 己=「おのれ」と読み、自分。わたし。 知らざる=「しらざる」と読み、知らないこと。 患える=「うれえる」と読み、気にかける。心配する。 他人=「たにん」と読み、自分以外の人。 価値=「かち」と読み、よいものとして認められたもの。 認める=「みとめる」と読み、他人の意見や行動などをよいものとして受けいれる。 気にかける=「きにかける」と読み、心配して心にとめる。 知る=「しる」と読み、わかる。 心配=「しんぱい」と読み、あるものに心をくばること。 優れる=「すぐれる」と読み、能力や性質などが他の人よりまさっている。 思い込み=「おもいこみ」と読み、そうであるときめつける。無意識に思う。 軽く=「かるく」と読み、かんたんに。よく考えないで。 主張=「しゅちょう」と読み、自分の意見などを強く言うこと。 通す=「とおす」と読み、よしとみとめる。 傾向=「けいこう」と読み、かたより。 戒める=「いましめる」と読み、繰り返さないように注意する。 長所=「ちょうしょ」と読み、すぐれているところ。よいところ。 |
いわれ(歴史)と重要度論語・学而(がくじ)。 重要度=☆☆ 難易度=ふつう |
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