●仏作って魂入れず
読み(ひらがな)ほとけつくって たましい いれず。 |
意味せっかくいいものが出来たのに、最後の最も重要なところが、抜け落ちていることのたとえ。 |
解説外から見た感じは非常に良いのだけれども、何かひとつ重要なところがない為、そのものの価値が下がってしまう ことを意味しているのではないかと思います。立派な仏像が出来上がったけれど、魂が入っていないので (仏の精神力のようなものがないので)、仏像としての価値がないということから生まれたことわざのようです。 仏像に魂を入れることを開眼と言い、実際に最後に眼を描き入れて開眼の儀式を行うようです。 「仏作って眼を入れず(ほとけつくってまなこをいれず)」とも言うようです。 |
重要語の意味仏=「ほとけ」と読み、仏像。 仏像=「ぶつぞう」と読み、仏や菩薩などの姿を模して木や石などを彫り作ったもの。 仏教を信仰するための1つの方便としてあるもの。 作って=作った、そして。 魂=「たましい」と読み、人の体の中にあり精神を支配すると考えられるもの。この場合は仏の精神力のようなもの。 入れず=入れない。 抜け落ちる=「ぬけおちる」と読み、きれいに整っているものの一部が欠けている。 仏の精神力=慈悲や智慧などを働かせる力。 開眼=「かいげん」と読み、@作った仏像などに眼を入れ供養して仏の魂を入れること。A仏教の真理をさとること。 B芸の道でそれを良く理解しさとること。 |
いわれ(歴史)と重要度八丈伝。 続伝灯録。 重要度=☆☆☆ |
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