●釈迦に宗旨なし

読み(ひらがな)

しゃかに しゅうしなし。

意味

仏教を説いた釈迦は、何宗何派という宗派がない、ということ。

解説

仏教と呼ばれる教えは、すべて、お釈迦さんが説いた教えから始まっているのだから、宗派と宗派の争いは、 意味がないということのようです。お釈迦さんの目的は、「自分を含めた全ての人々の苦しみを解決すること」 であり、たよりとする真理は、「縁起」というとても大きな思想であったため、さまざまな考え方が許され、 宗派というものが生じていったのではないかと考えられます。しかし、他の宗派のことを悪く言ったり、 他の宗派と争いを起すことは、お釈迦さんの教えに反することと思います。また、このことわざは、 「宗旨の争い釈迦の恥(しゅうしのあらそいしゃかのはじ)」とも言うようです。また、 日本に初めて仏教が伝わった聖徳太子の時代には、宗派と言うものは、なかったようですが、 その後に宗派が生まれたことにより、仏教が栄えたとも考えられます。

重要語の意味

釈迦=「しゃか」と読み、仏教を始めた聖者。インドの小国の王子として生まれ母の死により自分の生の苦しみ、そして、 老病死の苦しみに悩み出家をする。35才で世の真理を悟り、80才まで、多くの人々に苦しみの解決方法を説き続けた人。紀元前500年頃の人。  宗旨=「しゅうし」と読み、宗派。宗門。日本の代表的宗門=天台宗、真言宗、法相宗、律宗、華厳宗、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、 日蓮宗、浄土真宗など。  宗派=「しゅうは」と読み、同じ宗教の中で考え方の違いにより分かれてできた人々の集まり。  宗門=「しゅうもん」と読み、宗派と同じ。  仏教=「ぶっきょう」と読み、釈迦の教え。縁起を基本とし人間の苦しみの解決方法を説く教え。  縁起=「えんぎ」と読み、この世の全てのものはさまざまな縁によって起こるという真理。  争い=「あらそい」と読み、自分の主張が正しいとして互いに競うこと。  恥=「はじ」と読み、はずかしいこと。名誉をきずつけられること。  聖徳太子=「しょうとくたいし」と読み、日本仏教の開祖。後の仏教者(僧侶)に大きな影響を与えた人。[574-622]。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。   重要度=☆☆☆   

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釈迦
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