●窮すれば通ず

読み(ひらがな)

きゅうすれば つうず。

意味

先が全く見えなく、とことん行き詰った時には、道が開かれて、次の手段が見えてくるものである、という教え。

解説

このことわざは、易経の占い結果にある「困(こん)」という状態を説明した言葉で、「困は窮して通ず(こんはきゅうしてつうず)」 より生まれたもののようです。その意味は、「苦しみ悩みが、きわまった時こそ、次の道が開かれてくる。」のようです。 困って悩むと、いろいろなことを考え、調べたり、新たなことを試みたりしているうちに、活路が開かれてくるということと思います。 また、何をしてもだめで、困り果てた時こそ、その人の本当の価値が試されている時である、という意味もあるようです。

重要語の意味

窮する=「きゅうする」と読み、物事が行き詰る。非常に困る。  通ず=「つうず」と読み、通ずる。  通ずる=「つうずる」と読み、道がつながる。道が開かれる。。  行き詰る=「ゆきづまる」と読み、物事がうまく進まなくなる。  道=「みち」と読み、方法。手段。  手段=「しゅだん」と読み、ある目的を行う為の方法。  易経=「えききょう」と読み、自然と人間の変化のあらわれ方を読み取る為の方法が書かれた占いの書。  困=「こん」と読み、困って苦しみ悩むこと。  困る=「こまる」と読み、どのようにしたらいいのかわからず苦しむ。  活路=「かつろ」と読み、行き詰った状態から抜け出る方法。 

いわれ(歴史)と重要度

易経・繋辞下伝(けいじげでん)。   重要度=☆☆☆   

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窮す
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【儒教の易経】