●地獄で仏に会ったよう

読み(ひらがな)

じごくで ほとけに あったよう。

意味

とても困って苦しんでいる時や、危ない状態の時、思いがけない助けに出会って、喜ぶことのたとえ。

解説

非常に恐ろしい地獄で、苦しくて恐ろしい思いをしている時、その苦しさ恐ろしさを取り去り、 救ってくれる、とてもやさしい仏様に出会った、と言うことから生まれたことわざのようです。 苦しい時や恐ろしい時に、思ってもいなかった人や助けに会い、その不安な思いから、突然、 安心した思いになることを言った言葉のようです。「地獄で仏」とも言います。

重要語の意味

地獄=「じごく」と読み、@悪いことをした人が死んだ後、行く所と考えられているところ。 とても苦しく極端に熱かったり、極端に寒かったりするところ。A非常に苦しくて恐ろしいことのたとえ。  仏=「ほとけ」と読み、@人々の老い、病気、死の苦しみを見て悩み、世の中の真理を求め悟りを得た者。 釈迦牟尼仏。ブッダ。Aやさしく慈悲深い人のたとえ。  会ったよう=会った様子に似ている。  会う=「あう」と読み、偶然に人と顔を合わせる。  苦しい=「くるしい」と読み、体や心がつらくて不安を感じること。  恐ろしい=「おそろしい」と読み、これからどうなるのかとても不安を感じそこから逃げ出したい思い。  喜ぶ=「よろこぶ」と読み、安心してありがたく思う。 

いわれ(歴史)と重要度

平家物語・巻二・小松殿教訓。    重要度=☆☆☆   

スポンサードリンク

地獄
01←[02]→03

【平家物語】