●疑心暗鬼を生ず
読み(ひらがな)ぎしん あんきを しょうず。 |
意味疑いの心を持っていると、見るもの聞くものが疑わしく思え、次から次へ 妄想を作ってしまう。その結果、日常の何でもない普通のものまで、不安や疑い、恐ろしさを 感じてしまう、ということ。 |
解説そのまま訳すと、「疑いの心が、暗いやみの中に、鬼を作り出す」となります。 心に疑いの気持ちがあると、暗いやみの中に、いるはずのない鬼の姿を見てしまう、 ということから生まれたようです。心の中に迷いや疑いがあると、現実のことを正しく見ることができない、 という意味が含まれていると思います。 |
重要語の意味疑心=「ぎしん」と読み、疑う心。 疑う=「うたがう」と読み、見たり聞いたりしたことを、うそではないかと思う。 暗鬼=「あんき」と読み、暗いやみの中にいる鬼の姿。実際にはいないのに恐ろしいと感じるもの。 生ず=「しょうず」と読み、うまれる。作る。 妄想=「もうそう」と読み、@実際にはないことを勝手な思い込みにより作り上げ信じこむこと。 A心の迷いから生まれる事実と違った考えや思い。妄りに想うこと。 |
いわれ(歴史)と重要度春秋戦国時代の道教の人、列子の書、「列子・説符編」。 重要度=☆☆☆ |
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