●死んで花実が咲くものか
読み(ひらがな)しんで はなみが さくものか。 |
意味死んでしまったら、体も心も動かなくなり、この世で良いことにもめぐりあえず、何もできなくなってしまう、ということ。 |
解説生きていればこそ、おいしいものが食べられたり、また、人との触れ合いもできるのであって、 死んでしまったら、すべてが終わってしまい何もできなくなってしまう、ということのようです。 命を軽く考え、生きることに望みを失いかけている人に訴える言葉のようです。 枯れてしまった木や草には、花も咲かなければ、実もならない、ということから生まれたことわざで、 死んでしまったら人生のよい結果を得ることもできない、という意味があるようです。 |
重要語の意味死んで=死んでしまったら。「で」は条件を示す言葉。 死=「し」と読み、死ぬこと。生きものの息が止まって命が終わり体が動かなくなること。 花実=「はなみ」と読み、@花と実。A名声と実際の成果。 咲く=「さく」と読み、つぼみから花が美しく開く。 花実が咲く=よい結果が得られる。 ものか=ものではない。(前の文を強く否定するのに使う言葉)。 めぐりあう=何かの縁で出会う。思いがけなく出会う。 触れ合い=「ふれあい」と読み、目や耳や体などを通して相手との気持ちを分かりあうこと。 命=「いのち」と読み、生き物がこの世に存在して動く(変化する)ことができること。 望み=「のぞみ」と読み、願いや希望。 訴える=「うったえる」と読み、相手の感情に働きかける。 |
いわれ(歴史)と重要度江戸中期の浄瑠璃、桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)。 松の落葉。 重要度=☆☆☆ |
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