●口は禍の門

読み(ひらがな)

くちは わざわいの かど。

意味

話をする時は、思ってもいないことを、うっかり言ってしまうことがあるから、 言葉には注意しなさいという、いましめ。

解説

口を開くのが軽くなり、たくさんしゃべりすぎると、災難を招くことになるから、 口を慎みなさいといういましめのようです。自分の勝手な思い込みが気づかないうちに 相手のことを傷つけるような言葉となって発せられてしまうことは、あるかもしれませんが、 言ってしまった後に、自分の言葉の悪さに気づく場合もあります。このことわざは、 「口は禍の元(くちはわざわいのもと)」ともいい、この句の後ろに、 「舌は禍の根(したはわざわいのね)」と続けても言うようです。

重要語の意味

口=食べ物を取り入れたり、言葉をしゃべったりする時に使う体の一部。  禍=「わざわい」と読み、けがや病気、などの悪いできごと。災難。  門=「かど」と読み、出入り口。この場合は出口。「もん」とも読む。  うっかり=自分では気がつかないようす。  災難=「さいなん」と読み、悪いできごと。禍。  慎む=「つつしむ」と読み、気をつけてやり過ぎないようにする。 

いわれ(歴史)と重要度

事文類聚(じぶんるいしゅう)・後集十九。  最明寺百首。  都気質。  老子。  法苑珠林。    重要度=☆☆☆   

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