●手に汗を握る

読み(ひらがな)

てに あせを にぎる。

意味

危険なことや緊迫したことを近くで見て、心が動揺しているようす。

解説

あぶないことが、すぐ近くまでせまってきて、そのことに手を出せずに、ただ近くで見ている時、 心がゆれ動いて落ち着かないようすを言っているようです。緊張したり興奮したりした時に、 手のひらから汗が、にじみ出ることから生まれたことわざで、次のような昔からの言い伝えがあるようです。 『ある国に働いているよい家来が、その国の王さまから、「どうしたら世の中がよく治まるか?」と 問われ、家来は、それに答えて、「あなたの近くにいる正しくない人たちを遠ざけるべきです」と言ったら、 王さまが、「その言葉を聞いて私の両手から汗がにじんだ」と答えた。』といういわれがあるそうです。

重要語の意味

手=「て」と読み、人の体の手首から指まで。物をにぎったりするところ。  汗=「あせ」と読み、人のひふから出る水のようなもの。  握る=「にぎる」と読み、5本の指を内側にまげる。  危険=「きけん」と読み、あぶないこと。悪いことが起こりそうなこと。  緊迫=「きんぱく」と読み、あることのようすが非常に緊張して危ない状態が、すぐ近くまでせまってきていること。  動揺=「どうよう」と読み、ゆれ動くこと。心がおちつかないこと。  緊張=「きんちょう」と読み、心がつねにはりつめていること。  興奮=「こうふん」と読み、見たり聞いたりして感情が高ぶること。  にじみ出る=汗がうっすらと出る。  家来=「けらい」と読み、王さまなどに従ってつかえている人。  治まる=「おさまる」と読み、乱れがなく平和になる。  問う=「とう」と読み、わからないことなどを人に聞いて答えを求める。 

いわれ(歴史)と重要度

元史(げんし)。   井蛙抄。   重要度=☆☆☆   

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