●舌三寸に胸三寸

読み(ひらがな)

したさんずん に むねさんずん。

意味

口から出る言葉と、心の中のちょっとした思いは、時と場合によっては悪い結果を生じさせるので、慎まなければならない、ということ。

解説

見たり聞いたりした時、急に思いついた短いことばを、そのまま、口に出してしゃべってしまうと、人をきずつけたり、 あとで後悔したりすることがあるので、ことばは、かるい気持ちで口に出してはいけない、ということのようです。 また、かんたんな思いつきで物事を決めつけたり、あまり深く考えもしないで行動したりすることも、慎む必要がある、 ということと思います。とくに、怒りを感じた時に思いついたことや、口から出そうになったことばは、 すぐに忘れてしまったほうが、よいのではないかと思います。 「舌三寸」は、「舌先三寸(したさきさんずん)」とも言います。

重要語の意味

舌三寸=「したさんずん」と読み、口先だけのことば。ちょっとした短いことば。他人に命令することば。  胸三寸=「むねさんずん」と読み、心の中にあるちょっとした考え。その時に急に思いついた考え(無明に縁って生じた思い)。  に=同じような意味の言葉を並べてあらわす時に使う言葉。  三寸=「さんずん」と読み、短いことのたとえ。約9センチ。  舌=「した」と読み、@しゃべること。A言葉をしゃべる時に必要となるもの。  胸=「むね」と読み、こころ。おもい。  結果=「けっか」と読み、何かが原因となってあることが生じること。  慎む=「つつしむ」と読み、心をよく守って軽い気持ちを起さないようにする。軽はずみな行為をしない。  急に=「きゅうに」と読み、ただちに。すぐに。とつぜんに。  後悔=「こうかい」と読み、自分がしたことの悪さを知って心をいためること。  思いつき=「おもいつき」と読み、深く考えないでふと心の中に浮かんだ考え。  決めつける=「きめつける」と読み、他人のことなどをこうであると一方的に思いこむ。  怒り=「いかり」と読み、おこること。不満に思って腹を立てること。  忘れる=「わすれる」と読み、思いついたことを再び思い出さないようにする。 

いわれ(歴史)と重要度

不明。    重要度=☆☆☆       難易度=普通

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