●昔とった杵柄

読み(ひらがな)

むかしとった きねづか。

意味

昔、若い頃に、しっかりと鍛えて、身につけた技能は、年がたっても、そのことを忘れず、 十分にやることができるというたとえ。

解説

かつて、しっかり体に身につけたことは、ある程度、年が過ぎても、そのことを体で覚えているので、 昔のように、上手にやることができるということです。「とった」は、「操った」とも書くようで、 このことわざの場合では、餅をつくときに利用する「きね」のことを言っていて、この杵の手で持つ部分 を柄(え)といい、これを上手にあやつって、餅をしっかりとつく、という意味があるようです。 餅をつくときには、臼と杵が必要です。昔は、餅が、とても貴重な食べ物であったことが想像できます。

重要語の意味

とった=何かを、上手にあやつること。  杵柄=「きねづか」と読み、餅をつく時に用いる道具の柄(え)の部分で、 「きね」の、手で持つ部分のこと。 

いわれ(歴史)と重要度

京都いろはがるた   重要度=☆☆☆

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お餅

お餅は、普通、「もち米」という、一般の家庭で、食べられている 「うるち米」とは、別の種類のものが原料となっています。 昔は、粟(あわ)、黍(きび)、葛(くず)なども、お餅として、 利用していたようです(今も作っているところがあるようです)。 このお餅は、今も、そうですが、とても縁起のいい食べ物のようで、 お祝いや、晴れの場で、用いられ、正月や、三月、五月の節句の時には、 食べる機会も多くなります。

お餅は、カロリーも高く、すりつぶしてあるので、 消化にもいいので、これに、あずきやきな粉をつけて食べる、 ぼた餅(おはぎ)は、かつては、最も、高価な、食べ物では なかったかと思われます。

杵柄
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