●怨憎会苦

読み(ひらがな)

おんぞうえ く

意味

自分が怨んでいる人や、自分が憎んでいる人であっても、会わなければならない苦しみ。

解説

自分が相手に対して、このようにしてほしいと思っているのに、その相手の人が、 なかなかこちらの思っているようにならない場合や、自分が、その人を嫌いである場合に、 その人と、顔を合わせて話などをしなければならない時の苦しみをあらわした言葉のようです。 この四字熟語は、仏教の八苦のひとつで、苦しみの具体的なたとえを示したものです。 「憎」は嫌いという思いを、「怨」は、もう少し強い心の持ち方をあらわした言葉で、 いずれも人間関係によって生まれる心の中のようすだと思います。

重要語の意味

怨=うらむ。にくむ。心がおさえられてひねくれる。  憎=にくむ。きらう。いやがる。  会=あう。  苦=くるしみ。  自分=「じぶん」と読み、わたくし。何かをする時のその人、本人。  怨む=「うらむ」と読み、他人に対し、なかなか思うようにならなくて心がしめつけられる。ひどいことをされて心がひねくれる。  憎む=「にくむ」と読み、きらいに思う。好きではない。  会う=「あう」と読み、他の人と顔を合わせる。  相手=「あいて」と読み、何かをする時いっしょになってする人。  対する=「たいする」と読み、ある人に心がむかう。  嫌い=「きらい」と読み、他人を好ましいと思わないこと。他人の言動が気に入らないこと。  苦しみ=「くるしみ」と読み、肉体的、精神的に苦しいと思うこと。  仏教=「ぶっきょう」と読み、ブッダの教え。苦しみを解決する方法を説く教え。  八苦=「はっく」と読み、生、老、病、死と愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の八つの苦しみ。  具体的=「ぐたいてき」と読み、概念ではなく、はっきりとした形となっているようす。  人間関係=「にんげんかんけい」と読み、人と人とのかかわり合い。 

いわれ(歴史)と重要度

法華経・譬喩品。   重要度=☆☆   難易度=ふつう

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怨憎会苦