重要語の意味
捨=すてる。やめる。
妄=みだり。でたらめ。うそ。
帰=かえる。もどる。
真=まこと。ほんもの。自然のまま。
妄想=「もうそう」と読み、現実にないことを頭の中で思い浮かべること。本来ないものを見ること。
捨てる=「すてる」と読み、必要のないものとして持たないようにする。
真実=「しんじつ」と読み、@ほんとうのこと。A真理。
立ち帰る=「たちかえる」と読み、もとの状態にもどる。
柳田聖山=「やなぎだせいざん」と読み、1922年、滋賀県の禅寺に生まれる。臨済学院専門学校卒業。禅研究の第一人者。2006年逝去。
ダルマ=仏教を伝えるために中国へ渡ってきた婆羅門の僧。崇山少林寺にて面壁九年の坐禅の後、弟子に教えを伝えた。菩提達磨。
二入四行論=「ににゅうしぎょうろん」と読み、20世紀初めに敦煌の石窟寺で見つかった古文書。二入とは理と行のことで、理入は教えの原理に
よって真理を悟ること。行入は、次の4つの実践方法がある。@報怨行。A随縁行。B無所求行。C称法行。
理入=「りにゅう」と読み、第二段階として、教えを用いず理と合体して分別なく寂然として作為のないこと。
凡夫=「ぼんぷ」と読み、煩悩によって迷い苦しんでいる人。
聖者=「せいじゃ」と読み、悟りを得ている者。
法華経=「ほけきょう」と読み、大乗仏教の初期の経典。久遠成仏を説くお経で、開経・無量義経と結経・観普賢菩薩行法経がある。
業障海=「ごっしょうかい」と読み、過去の悪い行為によって生じた障害のうみ。
懺悔=「さんげ」と読み、自分のした過ちをくいて許しを求めること。六根のさんげ。
端坐=「たんざ」と読み、正しく坐ること。坐禅。
実相=「じっそう」と読み、この世界のありのままのすがた。真如。
華厳経=「けごんきょう」と読み、大乗仏教の初期の経典。十地品をベースに仏の悟りの境地を説いたお経。
顛倒=「てんどう」と読み、間違った考え方をすること。勘違いをすること。
垢縛=「くばく」と読み、まとわりついている煩悩。まとわりついているけがれ。
天台小止観=「てんだいしょうしかん」と読み、天台大師智が若い頃、書き残した坐禅の指導書。
魔事=「まじ」と読み、坐禅の修行の時に生じる魔に関すること。
邪=「じゃ」と読み、よこしまなもの。正しくないもの。
遣る=「やる」と読み、心にかかることを払いのける。
十牛図=「じゅうぎゅうず」と読み、禅宗で用いる書物。悟りに至る段階を10に分け、絵と短い文章で修行の移り変わりを示したもの。
返本還源=「へんぽんかんげん」と読み、十牛図の第九ステップ。もとにかえりみなもとに還る。本来清浄にして一塵を受けず。
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